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お大師さまについて・弘法大師空海の足跡を辿る4(2007年春-No.32)

同行二人・お大師さまと歩む清らかな人生

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お大師さまについて

弘法大師空海の足跡をたどる(4)

今回、はすの会会員の倉本さまがご自分で四国八十八カ所お遍路の旅に参加され、別のページで興味ある原稿をお送りして下さいました。

従ってその体験談もお読みになって頂きますと、お大師さまについて、さらによく知る機会になりますのでご参考にしてください。

空海の未知なる世界、その後

空海が大学で学んでいた時には儒教が勉学の中心であり空海が大学を飛び出た理由の一つには「儒教は世俗の作法に過ぎない」と思ったことが原因であるという説があります。

もともと儒教は孔子の教えを体系化した教学であり当時の中国文明は宇宙の真実や生命の神秘については殆ど無関心であったようです。

後の空海は大日如来との出会いが物語っておりますように、仏教とは仏になって生きる道でなければならないのです。空海にとって(仏)とはこの世の一切を包み込む大宇宙のことなのです。

その大宇宙=大宇宙仏が「大日如来」なのです。

大日如来はその名のごとく、太陽を象徴した「仏」です。

空海が室戸岬での修行のさなか、彼は異様な体験をします。「明星口に入り、虚空蔵光明照らし来って菩薩の威を顕わす」室戸岬で明星が口の中に飛び込んできたというのです。

司馬遼太郎氏の「空海の風景」には次のように書かれています。「かれが雨露をしのぐべく入り込んでいたと思われる洞窟はいまも存在している。その中に入って洞口をみると、あたかも窓のようであり、窓いっぱいに写っている外景といえば水平線に劃された天と水しかない。宇宙はこの潮が岩をうがってつくった窓によって、すべての爽雑するものをすて、ただ空と海とだけの単一な構造となってしまっている。

洞窟の奥にひそみ、この単純な外景の構造を日夜凝視すれば、精神がどのようになっていくか、それについてのへんぺんとした心理的想像はここではふれずにおく。

ただ、空海をその後の空海たらしめるために重大であるのは明星であった。天にあって明星はたしかに動いた。みるみる洞窟に近付き、洞内にとびこみ、やがてすさまじい衝撃とともに、空海の口中に入ってしまった。この一大衝撃とともに空海の儒教的事実主義はこなごなにくだかれその肉体を地上に残したまま、その精神は抽象的世界に棲むようになるのである。兜率天から自分に対して勅命がくだった。」と氏は表現しています。

当時室戸岬の薄暗い洞穴を住処としていましたから、無数の土俗霊こ囲まれていたと思う方が常識的な解釈に繋がると思います。

中国の地理的文明意識からいえば、日本もその時代蕃国の入であり、空海にとってもその洞穴には土俗霊が住んでいたのです。それらの諸霊を鎮めるために一般的に古俗的な鎮魂の作法を空海は知っていた可能性があります。

いずれにしましても偉大な空海はその時に誕生したと思われます。24才になった時に三教指帰=さんごうしいきを執筆し、自分は仏道を行くと宣言しています。

問題はその後の31才までの7年間の空海の足跡はまったく記録がなく、(空白の期間)なのです。

この期間についてはいろいろな推論がありますので、次回に続けたいと思います。

高野山とわたし(4)

倉本重信様

「四国八十八ヵ所お遍路」の旅にでる人はお大師さまと共に、同行二入=どうぎょうふたりの安堵と我が身が清らかになる喜びと、お大師さまの足跡を知ることが目途です。倉本様は四国八十八ヵ所すべて巡礼しましたその実録をご紹介します。

四国八十八ヵ所お遍路バスツアーの旅

お大師さまが万入を救うため、厳しい修行を重ね、切り開いた心と身体の修行の場所、人間の煩悩その数八十八と言われています霊場を巡礼し、自分の煩悩をたちきり、万入の幸せが叶えられると言われている普通の旅行では得られない「心の癒し」を求めて旅にでました。

お大師さまも訪れた「心のふるさと」のふれあいは私にとってこのうえない貴重な体験となりました。

第一回
平成16年3月阿波の国、発心の道場(1番〜8番札所まで)

同行二人、菅笠、白装束に輪袈裟、左手に数珠、右手に金剛杖、納め札など入ったさんや袋、馬子にも衣装身支度を整え、住職の先達で約40名、朝7時定刻どおり梅田出発。

バスはやがて淡路・鳴門大橋を渡り、四国第一番札所(霊山寺)に到着、先達さんの手解きでそれぞれ作方を教わり、心をこめて御本尊さまに合掌しました。

御真言、続いて般若心経、全員で合唱、次に大師堂へ、一か寺所要時間約40分、二番、三番、四番札所と参拝しました。バスは予定のコースをスムーズに移動しました。

初日最後の8番札所(熊谷寺)を参拝し、本堂へ行く途中、ひときわ色鮮やかで、目を引く多宝塔が山の中腹に建立され、太子堂からの眺めは徳島平野一望できる風光明媚なお寺がとても印象に残りました。

第二回
平成16年6月(9番〜16番札所)

朝7時にバスは梅田を出発、2回目になると、みんな旅の要領が解ってきて、会話が弾み、声も揃い馴れてきました。

徳島吉野川に寄り添うように、私たちを乗せたバスは走り、車窓から眺める河川敷にはタンポポ、山に霞む石楠花=しゃくなげ、紫陽花=あじさい、みかん畑の幼気な白い花などが一斉に初夏を待ちわびて、咲き揃い旅情をいっそう豊かにしてくれました。

そして新緑の山々、流れる吉野川、つい口ずさんでしまいそうな小学生時代の唱歌「兎追いしかの山、小鮒釣りしかの川…」故郷は今もありました。

お大師さまもきっとこの景色を眺めていたと何気なく思いました。

標高830メートルの山腹に建てられた12番札所焼山寺、境内には杉の巨木が林立し、参道は石ころの地道、今まで難所らしいお寺が無かっただけに、私たちにとって最初の難所でした。

(注)霊山寺(1番札所)から観音寺(16番札所)までは紀伊水道寄り四国の東向きに位置しています。倉本様がお参りしました焼山寺は山岳信仰の山で、本尊は藤原時代の虚空蔵菩薩、奈良時代の修験者役小角=えんのおずぬが開いたと言われています。古文書など当山の歴史を物語る文化財が多く残っています。

山の霊気が漂う札所で倉本様は貴重な体験をしました。

(死に装束)は一旦死んでまた生き返ること、再生する願いがこめられている修行のための装束です。

第三回
平成16年11月(17番札所から22番札所)

梅田発、「ありがたや 高野の山の岩かげに 大師いまも おわしまする」お遍路さんには必ずお大師さまが見守ってくれるという。

今までの平坦な参道と違い、急に勾配のきつい山道20番札所鶴林寺「西の高野」と呼ばれた所以です。

山岳修行の地21番札所太龍寺、現在ではロープウエイで10分、11月とはいえ、山内は肌寒かった。

盆地では柿の実、蜜柑が鈴生り、ススキの穂がゆっくりと揺れ、晩秋の夕暮れは早い。

(注釈)このお遍路の路程の中で第19番札所の橋池山立江寺=きょうちざんたつえじは四国霊場の関所の一つで、巡拝する資格のない者は厳しいおとがめを受けました。室町時代には清水の奥谷に壮大な伽藍を構えていましたが、兵火にかかり、現在の地に移転再建されました。高野山真言宗本山で現在ご活躍の重職、庄野光昭様は立江寺のご住職でもあります。倉本様が説明されました第20番札所霊鷲山鶴林寺=りょうじゅさんかくりんじは海抜560メートルの山頂にあり、広大な境内をもつ寺院です。本尊は地蔵菩薩です。

19番札所立江寺、本堂から見える大師堂と多宝塔

22番札所の白水山平等寺の本尊は薬師如来、お大師さまが掘ったとされている「白水の泉」があります。この水は万病に効くといわれ、足の不自由な人が使っていたギブスや箱車が奉納されています。

第四回
平成17年3月(23番札所から36番札所)

土佐の国、修行の場所、土佐の海岸線に沿って続く道は札所間の距離も長く、大平洋の黒潮が洗う砂浜は自然との修行で向き合うのにはふさわしい行程であります。24番札所最御崎寺=ほつみさきじ、室戸岬の小高い丘にあり、大平洋の水平線が一望できる素晴らしいロケーションでした。

五台山の山頂に建つ31番札所竹林寺、土佐随一の高さ31m、鎌倉時代初期の様式です。

高知市街地など見渡せる風光明媚な寺院でした。

本堂の続く長い石段36番札所青龍寺、横綱(朝青龍)はこの石段で足腰を鍛えたそうです。

この日は土佐ロイヤルに泊まりました。

(注釈)倉本様が訪れました24番札所最御崎寺は非常に有名なお寺です。室戸岬、御崎海岸絶壁にお大師様が修行したと言われる御蔵洞=みくらどうがあります。三教指帰に見える「明星来影す」とはこの場所を指します。お大師様は(虚空蔵求聞持法=こくうぞうぐもんじほう)を修めたと言われています。

四国八十八ヵ所お遍路の旅も半分消化しました。旅はこれからも続きますが、札所は下図のように各県ごとに「発心の道場」「修行の道場」「菩薩の道場」「浬繋の道場」と呼ばれています。それぞれの道場で修行をつんで、もう一度生まれ変わる願いがこめられています。同行二人(どうぎょうふたり)私たちは入それぞれに苦しみを背負って生きています。遍路姿は死に装束です。一旦死んで再生する道が遍路です。

大自然の中に身をおき、お大師さまの愛弟子として生まれ変わる旅なのです。倉本さまのような素晴らしい人生経験を積みたいものです。(次号に続きます)編集室

ミネラルのこと知っています?

私たちの日常生活でミネラルのことがよく話題にでますがほんとうのところどれだけのことを御存じですか?実は成人の体重の約6%をミネラルが占めています。

例えば体重50キロの方ですと3キロがミネラルなのです。

その中でカルシウム、マクネシウムが主要ミネラルで、これが不足しますといろいろ健康に問題がでてきます。

例えば、カルシウムが不足しますと歯や骨が弱くなり、出血が止まらなくなったり、筋肉の収縮ができにくくなったりします。

その他主な働きは、少し難しい説明になりますが、酵素やホルモンの成分となって体内の化学反応を助ける亜鉛、鉄セレン、カリウム、マグネシウム、ヨウ素。

細胞の水分を調節し、情報を伝達するナトリウム、カリウムを調節し、体内の情報伝達するナトリウム、カリウムです。

食べ物との関係

  • カルシウム(乳製品)骨や歯を丈夫に、神纒の調整
  • マグネシウム(魚介類、肉)心臓を丈夫に、疲労回復
  • カリウム(アボガド)高血圧を防ぐ
  • 亜鉛(牡蠣)性ホルモンの活性化
  • マンガン(玄米)活性酸素を除去する
  • 鉄(レバー)全身に酸素を送る
  • モリブデン(ほうれん草)成長促進、酵素の材料

まだいろいろありますが摂る時のポイントはタンパク質、ビタミンCを一緒にとることが大切です。

とにかく食べず嫌いはミネラル不足を起こしがちですので、気をつけましょう。

春季合同法要は3月25日(日)です

12時30分よりですが15分前にはご入場ください

場所:別格本山持明院本堂

持明院玄関で受付、ご記帳後本堂にご入場ください

仏舎利宝塔のご参拝は下記の時間に係員がお待ち申し上げております

10時〜11時30分・13時〜15時15分

お願い:別格本山持明院でご昼食(お飲みもの含め)ご希望の方はお早めにご予約をお願い致します。当日のご予約はご遠慮ください

電話:06−6348−0338・ファックス:06−6348−0170

切符のご購入:南海電車特急券は一ヶ月前より大手旅行代理店で発売しております

その他お困りのことはいつでも事務局にお問い合わせください

なお晴雨にかかわらず決行いたします



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