人々を癒す高野山の魅力(2009春-No.37)
- 2009年2月20日(金)
- カテゴリー|はすの会 会報
同行二人、お大師さまと歩む清らかな人生
人々を癒す高野山の魅力
皆様もご存じの通リ、高野山は開山以来宗旨宗派を間わない霊山でございます。
明治の末期、英国ビクトリア女王に仕えた貴族夫人で英国の文化を日本に伝えるため来日した時に、真言密教に魅せられ、生涯の大半を日本で過ごし、日々仏教とキリスト教を研究された一人の夫人をご紹介します。
(この話は先月仏舎利宝塔での永代供養のご縁を頂いた会員様よりお教え頂きました。)
『景教碑(けいきょうひ)とゴルドン夫人の墓所』
景教とは、中国に伝わったキリスト教の一派です。この供養碑を建てたのが、ゴルドン夫人です。
夫人は1851年イングランドに生まれ、日本文化を愛し様々な日本を援助する活動を行いました。
又日本に長期滞在し、仏教と密教の研究をしました。
仏教もキリスト教も元は一つであるという「仏基一元」の考えが夫人のテーマでした。
景教碑の複製を高野山に建てたのも、その研究の一環で、夫人は唐で密教を学んだ弘法大師が景教にも関係を持っていたと信じていたようです。
京都で亡くなった夫人の葬儀は、京都東寺で仏式によって行われ、その墓は、高野山景教碑の隣リに建てられました。
奥の院内には数十万基と立ち並ぶ供養碑があり、その中には仏教だけでなく、キリスト教信者の為の供養碑があります。宗旨宗派を超えた人々の先祖への温かい思いを感じました。
感謝の気持ちを皆様へ
~はすの会スタッフより~
『はすの会』皆様より仏舎利宝塔での永代供養のご縁をいただいて、15年になります。
私の勤めは、この仏舎利宝塔で永代供養を承った会員様とご先祖様に安心して日々暮していただけるよう、持明院での法要・参拝の案内や仏事のご相談をさせていただいております。
もちろん勤めですので皆様のご要望に出来る限りお答えさせていただこうと日々頑張っております。
ただ、この15年間に皆様より頂いた経験は、私にとっては何よりも貴重で有り難いものです。
それは故入への尊い思いや先祖供養を行う姿勢には、現在の入々に勇気や希望を芽生えさせてくれる力がある、という事です。
今の世の中は相談相手もなく一人で悩みを抱え、生きる気力を無くした人や、将来に不安をかかえ自暴自棄に陥る人が日本だけで数百万人といます。これはとても不幸な事です。もちろん、私にも今後予想できない苦難がおそってくると思います。でも、私はこの仕事を通じて皆様からとても貴重なお話や、強い姿を拝見させていただいておりますので、この先どんなつらい出来事に直面しても克服できると思っております。
これからご紹介させていただくのは、会員様の故人への強い思いをお聞きした時のお話です。
私が入社した年は、阪神淡路大震災の起こった平成7年でした。この年に一人の女性のお客様より永代供養のお申し込みのお電話をいただきました。早速お伺いさせていただき、お話を聞かせていただきました。
そのお方は、震災でご主人と息子さん二人(二男、三男)を亡くされました。ご主人は行年36才です。お子様は5才と3才です。残されたのは奥様とご長男の二人だけです。この現実に人が耐える力を備えているとはとても思えない程の出来事です。(ちなみに私は当時独身でしたが、現在38才で8才、5才の二児の父です。)もし私に同じ出来事が起こったら、生きる気力を失くしてしまうでしょう。でも会員様は息子さんと一日でも早く平穏な生活を取り戻す為に、仕事も子育てもしっかり取り組んでおられました。故人への永代供養を持明院に託していただく時も、毅然とご自身の考えをおっしゃっていただきました。
永代供養申込時にお約束させていただいたのは、命日が3人とも同じ平成7年1月17日ですので、その日だけは繰り出し位牌から3人とも出して仏舎利宝塔礼拝室に並べて下さい、との事でした。
私は、この会員様の力強く日々暮している姿を思い浮かべながら、又私の家族の元気な事に感謝しながら毎年1月17日の朝、高野山に上がり礼拝室に三霊の位牌をおまつりし、日々お勤めにきていただく持明院の僧侶の方に読経して頂いております。もちろんこれからも永代に亘っておまつりさせて頂きます。
もう一人の方お話ですが、以前仏舎利宝塔参拝のご連絡をいただき、礼拝室でご夫婦そろってのお参りの場にご一緒させていただきました。この会員様は年に10回ほどお参りにこられる方で、ご夫婦のお母様もご高齢ではありますがよくご一緒されます。
礼拝室で位牌の先頭に、命日の供養者のプレートを出すと、行年21才でした。その時に生前の息子さんのお話をお聞かせいただきました。
息子さんは旅が好きで、それも小学生の時は徒歩で旅をし、学生になってからは風や空気に触れていたいからと、バイクで全国を旅してまわったそうです。とにかく自然を愛し、とても温厚なやさしい息子さんであったと、語っていただきました。
死別後は、夫婦で息子さんが旅した場所を訪ね、何か本人の記した形跡がないか、その場所から眺める景色に何を感じたのかをたどったそうです。
山を愛した息子さんの御霊をご供養する場所として、高野山をお選びいただきました。
私は高野山でご夫婦とお母様にお会いさせていただき、いつも穏やかで温かく接していただく度に感謝の気持ちが湧いてきます。このご両親の元で育った亡き息子さんは間違いなく好青年であったと実感します。
私が現在幸せに日々暮せるのは、この仏舎利宝塔でおまつりさせていただいている皆様のご先祖様よりいただいた、生きる力のおかげです。
これからも皆様の最愛の方やご先祖様を、持明院と共にお守りさせていただき、少しでも皆様が勇気を持って日々幸せにお暮らしできるよう、私の感じた事を伝え続けていきたいと思っております。
そこで、お聞きしたいのですが、はすの会に入会いただき、日々持明院でご供養させていただいておりますが、皆様は仏舎利宝塔で永代供養をして本当にご安心していただいていますか?日々落ち着いて暮らしていますか?是非今のお気持ちをお聞かせ下さいませ。なぜ永代供養を申し込んだのかや、高野山での日々の供養によって救われた事や、安心に感じた事や、ご不満な事、こうして頂きたいと言う希望等、どのような事でも結構ですので是非『はすの会』事務局までご連絡下さいませ。お手紙、お電話、メールまたは参拝時に高野山にてでもお話下さいませ。ご自宅へお伺いしてゆっくりお話をお聞きさせて頂いても結構です。お気軽にご連絡下さいませ。
故人やご先祖様より頂いた生きる力を一人でも多くの方に感じていただき、すばらしい人生を歩んでいただけますようスタッフー同、これからも精一杯勤めさせていただきます。
名店探訪
三店とも和菓子屋ですが、甘党の方は是非お試し下さい。
高野山はご供養の場所として毎年多くの参拝者が来山されます。世界遺産に登録されてからは、外国の方も含めたくさん観光に訪れ、シーズンはとても賑わっております。山内では観光協会をはじめお土産物店、和菓子店等もリニューアルしてお客様を歓迎致しております。そんな数あるお店の中から、おいしいと評判のお店(はすの会事務局社員のお気に入り店)を数店ご紹介させていただきます。
▼さざ波(総本山御用達)
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▼上きしや
ちょうど刈萱堂の前にあります。 焼き餅は山内でも数店で販売しておりますが、ここの焼き餅がとてもおいしいです。 |
▼みろく石本舗
奥の院中の橋駐車場前の観光協会内にも同じお店がございますので、仏舎利宝塔ご参拝後に一度召し上がってみて下さい。 |
春季合同法要のご案内
高野山にもようやく春が訪れようとしております。
今年も皆様ぜひお参りにお越し下さい!
日時 … 平成21年3月29日(日曜日)12時30分より。
※雨天の場合も決行いたします。場所 … 持明院本堂
※持明院入口で受付、記帳をお済ませ下さい。仏舎利宝塔のご参拝 … 午前・10時~11時30
午後・法要終了後~15時10分
おねがい
- 当日は混雑しますので、12時15分頃までにお越し下さい。
- 仏舎利宝塔には上記の時間帯に係員がお待ち申し上げております。
- ご昼食ご希望の方は『はすの会』にお早めのご予約をお願い申し上げます。
電話(06)6348-0530、ファックス(06)6348-0170
お一人様2,100円(税込)です。お飲物はご一緒にご注文して下さい。 - 南海電車特急券(こうや号)は1ヶ月前から販売しています。
- その他ご質問等は『はすの会事務局』までご連絡下さい。
南海電車の時刻が去年の11月より下記に変更いたしました。
行
き |
難波発 | 高野山駅着 | ||
7:24 | 9:18 | |||
8:00 | (こうや1号) |
9:33 |
||
8:12 | 9:57 | |||
9:00 | (こうや3号) | 10:34 | ||
9:02 | 10:45 | |||
9:24 | 11:06 | |||
10:00 | (こうや5号) | 11:32 | ||
10:02 | 11:53 | |||
10:24 | 12:07 | |||
11:12 | (こうや7号) | 12:49 |
帰
り |
高野山駅発 | 難波着 | ||
13:18 | (こうや8号) | 14:50 | ||
13:39 | 15:24 | |||
14:03 | 16:02 | |||
14:40 | 16:24 | |||
15:03 | 17:02 | |||
15:19 | (こうや10号) | 16:50 | ||
15:45 | 17:36 | |||
16:20 | (こうや12号) | 17:50 | ||
16:31 | 28:24 | |||
16:56 | (こうや14号) | 18:26 |
※この時刻表は3月1日から11月30日迄の土曜、 日曜日用です。
※直通以外に橋本で乗リ換えが必要な便も含まれておりますが、発着の時刻は上記の通りです。