持明院「はすの会」高野山の納骨と永代供養墓

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感謝の高野山(毎日新聞)

2010年8月31日(火)毎日新聞より

女の気持ち

感謝の高野山

今年も高野山夏季大学(6~8日・和歌山)に参加しました。毎回1人で7回目です。見知らぬ人たちも目的が同じなので、すぐに話が弾み、お互いの生き方、考え方などを話し合えるのも大きな楽しみです。内容も多方面のジャンルにわたり、充実した内容に聴き入り、あっという間の3日間でした。

再会を約し、別れを告げて1人山内を歩きました。大塔伽藍(がらん)に参拝するため堂内に入り、焼香の後、ろうそくをともし合掌の後、長い時間、仏像を見つめながら考えていました。

私は今日までに8度、葬儀に当事者として出て、見送っています。みんな私の生涯にいなくてはならなかった仏たちです。今日まで私なりにたどたどしい供養ながら、精いっぱい務めてまいりました。

しかし、どの仏の霊もどうしているのだろうか、風に吹かれてさまよい歩いている、これも寂しいな、などと考えていました。

が、ふと案外この世の務めを果たした後は、大事に扱われゆったりと過ごしているんじゃないかしらと思えて気が楽になりました。自分ながら都合の良い考えかもしれないけど、そんなふうに思わせていただいたのだから、それでよいでしょう。

明日からまた精いっぱい生きてみよう、いろいろな出来事があったけれど、お陰でひざが少し悪いほかは病気知らず、ボランティアや趣味ざんまいの忙しい毎日だけど、 「やっぱり感謝やなあ」と思いながら、涼風が吹くお山を後にしました。

東大阪市
山本 恵子 主婦・74歳

感謝の高野山
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