• 2013年9月21日(土)
• カテゴリー｜新聞・マスコミ

高野山大塔「ピンク色」に

毎日新聞（2013年9月21日）より

来月５日“一夜限り”乳がん検診啓発イベントで

ライトアップされた高野山の根本大塔。10月5日夜にはライトがピンクに変わる＝高野町高野山で

高野町高野山の壇上伽藍（だんじょうがらん）にある根本大塔が10月5日午後６時半〜同９時、乳がん検診啓発のシンボルカラーのピンク色に染まる。高野山金剛峯寺と「乳がんいのちプロジェクト実行委員会」（梅村定司委員長）が乳がん月間（10月）の啓発運動の一環として実施する“一夜限りのイベント”。

【上鶴弘志】

医療、宗教の連携目指す

壇上伽藍は奥の院と並ぶ高野山の二大聖地の一つ。大塔は高さ48.5メートルの朱色の塔で、弘法大師空海の住坊だった御影堂（みえどう）などの堂塔群の中央にそびえる。世界遺産登録を目指していた2001年春、神秘さと親しみやすさが共存する聖地としてアピールしようと大塔のライトアップを始めた。毎日午後６時〜翌午前５時に白色の大型ライト（2000ワット）３基で夜空に浮かび上がり、観光客らに人気。来月５日はライトにピンク色のカラーフィルターをかける。

プロジェクト実行委員は昨年10月、全国の乳がん患者や医療関係者らの「生命の祈り〜乳がん患者の集い」を高野山で開催。今年６月には同寺と協力して、高野山のマスコットキャラクター「こうやくん」とピンクリボンを組み合わせたオリジナルピンバッジ「ピンクリボンこうやくん」を製作するなど、医療と宗教の連携による「患者に寄り添う医療と心のケア」に取り組んでいる。

問い合わせは紀和病院（橋本市）内の同実行委事務局（0736-34-1317）。