結縁潅頂(けちえんかんじょう)10/1〜3
- 2013年10月3日(木)
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結縁潅頂(けちえんかんじょう)
結ばれるということの不思議
結縁潅頂(けちえんかんじょう)とは、仏の世界を表わす曼陀羅(まんだら)に向かって花を投ずることによって、仏様との御縁を結ばせていただき、阿闍梨様から大日如来の智恵を導き開く事ができるのです。
お大師様は御年三十一歳の時、唐の都長安の青竜寺に於いて、この結縁の儀式に入壇され投華得仏(とうけとくぶつ)されました。不思議なことにその花は二度とも曼陀羅中央の大日如来さまの上に落ちたと伝えられています。
こうして、お大師様より伝えられた密教最上の法儀には、胎蔵界(たいぞうかい)と金剛界(こんごうかい)両部の潅頂がございます。胎蔵界とは、母の胎内で胎児が慈しみ育まれるように、人々が本来そなわっている仏の心を大日如来の大慈大悲(だいじだいひ)によって護られていることを現します。金剛界とは金剛石に喩えられるように、堅固で壊すことのできない大日如来の智恵を現します。大慈大悲の徳を離れて大慈大悲の徳はなく、本来一つのものである大日如来の萬徳の表裏を表わすものであります。
高野山では、結縁潅頂を毎年『五月三日より五日までの胎蔵界』、『十月一日より三日までの金剛界』と二度の開莚(かいえん)をいたしております。
どうぞこの尊い機縁によって心豊かに幸福な毎日を送られることをお祈りいたします。
合掌
於:高野山 大伽藍金堂
受付時間8:00〜16:00 終日8:00〜15:00
- 春季<胎蔵界>5月3日・4日・5日
- 秋季<金剛界>10月1日・2日・3日
※ご注意下さい 本年5月3日の受付終了時刻は、午後2時となります。