令和2年(2020)火祭り
令和2年(2020年)という年は歴史上「コロナウイルスの年」と記録/記憶されるでしょう。この高野山の火祭りも開催するかしないかがかなり議論されたそうです。結果、開催はなされましたが、通例とは異なる運営にすることで問題を最小化することにしたそうです。
例年と異なっていたのは、
- 去年までは会場に出店があり、名産品などが買えた/今年は出店なし
- お接待としてお茶なども出していたがそれも取りやめになった
- 受付でマスクを配ったり、消毒液が置かれたりしていた
- 案内のスピーカーでやたら「気をつけてください」というアナウンスが流れていた
- もともとこの“火まつり”というものは、修験者が高野山の山で修行をするために山の神様と高野山の代表に許可を得る、という儀式だったものが、今年は趣旨を一部変更し、山開きだけでなく高野山の僧侶も参加して、『疫病退散』と見学に来ている人たちへ向けての『無病息災』を祈祷する場も兼ねました
今年ならではの光景。修験者の方が観光客に消毒液を配っていた。
修験者が山に入るために高野山の許可を取るため、高野山川からの問いに修験者が答える、答えられたら入山許可が出て入れる、「高野山の開祖は誰か?」といった当たり前の質問に当たり前に答える、という様式美が毎年行われる。
高野山の管長が金剛峰寺から来られる。
いよいよ着火の儀式