持明院「はすの会」高野山の納骨と永代供養墓

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会報No.65-令和5年(2023年)春

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大師信仰とお遍路

日本人の多くは、弘法大師さまが大好きです。その影響力により地域差はあるものの「四国」を始め高野山、吉野から熊野古道に続く和歌山・奈良そして阪神地方ではお大師さんと呼び、より身近な存在として崇拝しています。

弘法大師は真言宗の開祖で、わが国を代表する一大宗教家であると共に、お釈迦さま以来、人間が信仰の対象となられた稀有(けう)の方で、ご入定(にゅうじょう)後は、他の宗教・宗派の枠を超え、大衆の間から<大師信仰>が興(おこ)り、庶民の間へと広まっていきました。

その形態は大師伝説、四国霊場回り、高野山・弥勒菩薩(みろくぼさつ)信仰等々、他に例を見ない程民衆に膾炙(かいしゃ)し、さらに人々の生活の一部にもなっています。

〔大師信仰〕の超宗派性・民衆性の特徴は、四国霊場まわりによく表われ、その概要は既会報に掲載しています。「レオナルド・ダ・ヴィンチにも勝る」(湯川秀樹氏)と称された弘法大師の信行に亘る天賦の才は宗教活動のみならず、土木・教育・天文・地理そして文学と広汎に亘る社会活動に活かし、貢献されたこと、特に “いつでもどこへでも信仰する人と共に有り、その人を救う[同行二人] ”という約束請願が、その中核となっています。

一方、四国遍路をする人々は、もとより、もてなす側の人達にも〔大師信仰〕が十分滲透しています。
四国遍路の主役が修行僧から庶民へ移り変わって以来(江戸元禄時代以降)一笠一杖、死に装束での旅を覚悟し、遍(あまね)く路(みち)を経めぐる人達への作法がつくられていきました。

  1. 霊場や宿泊所では、心静かに礼拝・読経する。
  2. 足を洗う前に杖を清める。(杖は大師の化身なり)等々‥

その作法の厳しさは、他の霊場案内記とは大きく異なっています。

遍路巡りは自らの修行、気持ちを清める最良の方法で、一生懸命に祈ることから功徳が生まれます。
またお遍路道には「お接待」という風習があります。お遍路を公平に受け入れて、もてなすことですが無償でであることが普通で、一般に言われている「接待」とは大きく異なり、道すじの人達がおにぎりみかんを施(ほどこ)し、湯茶をもてなしてくれるものです。もと死者を供養する門茶(かどちゃ)の慣習がお大師さまへの報恩感謝の気持に結びついたものです。

古来、農耕民族である日本人は、大自然の恩恵と厳しさに順応し、神仏を崇(あが)め、人々は互いに助け合って生きてきました。遍路道の人々も同じ日本人のDNAが<大師信仰>により深く結びつき、自然に<お接待>の風習が生まれてきたと推量されます。

今、宗教という名のもとに邪宗や信念を利用する一部の異教徒が社会に害毒をふりまいています。

弘法大師の「秘蔵宝鑰に
〝佛法 在するが故に人みる眼を開く。眼、明らかにして正道を行ず・・”のおことばあります。彼等こそ一度お遍路に出られることをすすめたいものです。

南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)

就任のご挨拶


別格本山持明院
住職・竹内 崇真

会員の皆様には、謹んで住職就任のご挨拶を申し上げます。

昨年、九月一日より高野山 別格本山小坂坊 持明院 第四十五世住職となりました、竹内崇真(そうしん)と申します。

私の略歴を申しますと、昭和五53年七月に先代住職の長男として生を受けました。

平成4年に剃髪得度を受け、平成9年に高野山大学入学の後、四度加行を修め、伝法灌頂に入壇致しました。

平成12年に学道修行に入り、平成13年に高野山大学を卒業後、今日まで持明院へ奉職してまいりました。

現在は高野山真言宗の宗会議員など、少しのお役を頂きながら精進いたしております。

まだまだ若輩で浅学菲才の身でございますが、900年の歴史ある持明院をお預かりさせて頂く者として、精一杯精進させていただく所存でございますので、益々のご指導ご鞭撻を賜りたく衷心よりお願い申し上げます。

さて、いつも会員の皆様には遠路高野山までご参詣頂いており深く感謝申し上げます。

本年は、開祖弘法大師空海様の御誕生1250年の記念の年となります。

お大師様は宝亀5年(774年)に香川県にお生まれになりました。

延暦23年(803年)に唐の国へ遣唐使として渡り、弘仁7年(816年)に高野山を修禅の道場として開かれました。

我々、僧侶、檀信徒はお大師様のご恩によって仏様の功徳を知り、日々に生かされております。

この恩に報いるよう修行をし、善い行いをすることを報恩謝徳(ほうおんしゃとく
)と申します。 お大師様の教えに四恩というものがあります。父母の恩・国王の恩・衆生(すべての生き物)の恩・三宝(仏・法・僧)の恩です。

皆様のなさっている、ご先祖供養はこの父母の恩に報いる行であり、三宝の恩に報いる行でもあります。

生きているという事は、たくさんの恩を頂いています。生かされているという心を持ち、感謝を忘れないようにいたしましょう。

お大師様の御誕生1250年には、高野山では5月14日より7月9日まで毎日曜日に法会が執り行われ、各種イベントなどお大師様のご生誕をお祝いし、報恩謝徳の心を捧げます。

ぜひ、この吉祥の年にお参りを頂き、お大師様・ご先祖様へ感謝を致しましょう。

合掌

仏舎利宝塔のLEDライト交換・はすの会 事務局


仏舎利内部に安置してあるご位牌や五輪塔などはお客様から見やすいように、それぞれの後ろにもLED照明を付けています。

今回、別記バーチャル法要を導入するにあたり、すべてのご位牌や五輪塔を撮影するということで、一部暗くなっていた部分を明るくするために、かなりのLED照明を新しいものに交換いたしました。

仏舎利宝塔にお越しの際にはぜひご覧ください。

こころの玉手箱・バーチャル供養サービスのご紹介

株式会社Dio(ディオ)の谷野と申します。このたび、はすの会様より会員様向けに弊社の技術を使って会員様に向けて画期的なサービスを提供したいので、制作してほしい、とご依頼をいただきました。

内容はヴァーチャル供養サービスというものです。これからどういったサービスかご紹介させていただきます。

現在作成中のものは、はすの会様の会員様向けのサービスとして、「仏舎利宝塔永代供養墓のお参り」をヴァーチャル空間で体感できるようになる、というシステムです。

「永代供養墓」とは、たとえどなたもお参りや、ご供養の依頼ができなくなくなっても、お寺が日々欠かすことなくご先祖のご供養と、皆様の浄福をお祈りする来世の供養墓です。皆様がご縁を頂いております永代供養は、持明院の高僧が仏舎利宝塔の礼拝室で毎日、供養(読経)しているとお聞きしております。、その精神を弊社技術でどこまで具現化できるか、を目指しました。

多くの会員様が春と秋の彼岸法要や孟蘭盆会、ご命日、年忌の法要に「仏舎利宝塔・永代供養墓」にご供養にいらっしゃることから、もっと手軽に、自宅にいながらパソコンやスマートフォンの簡単な操作で、ヴァーチャル空間(コンピューターで人工的に作り出した仮想空間)でのお墓参りができるのなら、喜んでいただける会員様は沢山いらっしゃると思います。現実世界では、交通の便やスケジュールの調整、遠方へのお出かけが難しい方もたくさんおられると思います。ヴァーチャル空間を利用すれば、より多くの会員様にご先祖様や故人様を偲ぶ機会が増えると思います。今回そのようものを作成致しております。

ヴァーチャル供養は、「仏舎利宝塔」の地上と地下をそれぞれ3DCG(三次元コンピューターグラフィックス)で再現した空間で行います。まずは最先端の、立体物計測用のレーザー光線を使ったスキャナー(測定器)によって、対象物の空間位置情報を取得し、それに、さまざまな角度から撮影したデジタル写真をAI(人工知能)を使用した最新の技術によって統合させて立体的な3DCG空間モデルを作成し、それで「仏舎利宝塔」を再現します。これにより、仏舎利宝塔を地上・地下ともに、3DCG(立体)の動画として見学や訪問することができます。流れとしては、仏舎利宝塔全体の映像から、地上墓をご案内して、地下に降り、礼拝堂や安置室へご案内致します。

会員様専用のID番号とパスワードを入力頂くと、3DCGで制作した「立体仏舎利宝塔」に入ることが出来、繰り出し位牌、五輪塔、やすらぎ五輪塔が礼拝室にゆっくりとまるで光の集合体の様に現れ、周囲にはお花が飾られ、ローソクが灯され、線香が焚かれます。ご本尊の前で読経が唱えられ、そこでお参りができるという仕組みです。どのように時代が移り変わろうとも、人がご先祖様を祀り、故人を思う気持ちには変わりはないでしょう。これは宗教宗派を超え、お釈迦様の功徳を多くの人たちが拝受できて、ご自宅でいつでも好きなときに何度でもご先祖のご供養が可能になります。

現在鋭意制作中です。今しばらくお待ちください。

春季合同法要開催のご案内

会員の皆様方、この三年間は新型コロナ感染症の影響で合同法要のご参列を見合わせて参りました。

今年に入り、政府は、コロナを現在の新型インフルエンザ等感染症から5類とする方針を発表し通常医療へ転換を図る事にしております。その様な背景から今年の春季合同法要を執り行う事に致しました。

しかし、感染者、死亡者が大幅に減少した訳ではございません。

また十分な間隔を設けて皆様に本堂へお入り頂くことはできませんので、マスク着用の上、会話を控えて頂きますようご協力宜しくお願い申し上げます。

高野山は3月とはいえ、まだまだ下界より寒さが厳しく、例年雪が舞うことも珍しくありません。

皆様お元気でご参列頂きたいのですが、決して無理をせずにご計画ください。

当日のご参列人数が想定より多い場合は、前半、後半に分けて本堂にご案内いたしますので速やかにご焼香して下さい。

焼香時間(12時30分~13時15分)

別格本山持明院はすの会事務局では、これを機にこれまで以上に会員様や高野山へお越し頂きます方に、安心してお参り頂けるよう努めて参りますので、宜しくお願い申し上げます。

  • 日時
  • 令和5年3月19日(日)
    12時30分より

  • 場所
  • 持明院・本堂

  • 法容料(参加費)
  • 無料(ご希望によりお布施は受け付けております。)

  • ご参加

  • 自由・予約不要

      • 仏舎利宝塔の参拝時間

    午前の部
    10時~11時30分まで

    午後の部
    法要後~15時30分

      • ご注意

      ●各自マスクをご持参頂き、本堂ではご着用の程よろしくお願いいたします。(お忘れになった方はスタッフにお申し出いただければご用意いたします)

      ●密になることを避けるため、入場時間の調整などの入場制限を行うことが予想されます。

      ●法要の時間は約40分で、その前後に仏舎利へのお参りもできます。

      ●ご親族だけでなく、ご友人などもご参加いただけます。

      ●当日は12時30分ちょうどから始まりますので、15分前までにお越しください。

      ●持明院には駐車場がありますが場所に限りがございますので、できるだけ電車・バスでお越しください。
      南海電鉄の特急(こうや号)は、一ヶ月前から予約できます。

      ●高野山は山下より温度が下がりますので、冷えやすい方は念のため羽織るものをご持参ください。

      ●持明院でご昼食をご希望される方は、ご予約が必要です。
      お一人様 2,200円(精進料理)
      お子様向けも同額でご用意できます。



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