持明院「はすの会」高野山の納骨と永代供養墓

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会報No.66-令和5年(2023年)秋

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関東大震災物故者追悼百年記念法会

 樹齢六百年を越える杉の森林と共に、さまざまな石塔や供養塔が無数に立ち並んでいる高野山奥之院は、平安後期以来天下の奥津城処(おくつきどころ)(墓所)として、戦国大名から第二次世界大戦の戦没者に至るまで、実にさまざまな人がそれぞれの歴史と共に、お大師さまの懐(ふところ)に包まれて仲良く眠っています。

 20万基、いやそれ以上ともいわれている慰霊・供養塔群の中でも関東大震災の霊牌(れいはい)堂の建立には後世に語り伝えたい、すばらしい一人の政治家・永田秀次郎(ひでじろう)氏(当時の東京市市長)の歴史があります。

◇            ◇

 例年、秋の彼岸会(え)の少し前、九月一日は、高野山の年中行事のひとつとして関東大震災物故者追悼法会(ついとうほうえ)が営(いとな)まれています。

 過ぐる大正十二年九月一日(1923年)に発生した巨大地震は、昨年の九月が、その節目に当たる百回忌年(・・・)を迎え、記念法会が厳修(ごんしゅ)されました。

 この地震の発生が丁度昼食時に当り、災害に弱い当時の住宅事情とも重なって、焼失家屋が四十万戸以上、殃(おう)死者十万人以上という未曾有(みぞう)の大惨事でありました。

 高野山は逸早(いちはや)く救援慰問団を結成、上京し、東京市長永田秀次郎を見舞いました。永田氏は大いに感激され、後日、莫大(ばくだい)な私財を投じ、奥之院の参道に霊牌堂を建立、高野山と相互約定を交わし、向後一万年に亘(わた)る永代供養を施こし、毎年追悼法会が修(しゅう)されています。

            ◇

 震災霊牌堂建立まで凡(およ)そ六年間に亘(わた)る筆舌に尽し難いご苦労は、多くの関係者の協力やご厚意もあって昭和五年(1930年)十一月、やっと心願を遂げられましたが、永田秀次郎氏をこの難事業に駆り立てた願いは、願文に詳しく述べられていますが、大意は次の通りです。

一. 震災当時、職場において死傷者の惨状を目(ま)の当たりにし、殊に数万の屍を格別の法要を営まず、夜半に焼き尽したこと。

一、 希(ねがわ)くは、亡くなられた邦人・外国人を問わずすべての人々の幽魂(ゆうこん)等しく安らかに鎮(しず)まり瞑(ねむ)らんことを。

一、 高野山、特に奥之院は、心願を満たす環境、佇(たた)ずまいとして最高の場所であること。

            ◇

関東大震災霊牌堂の歴史は高野山でも異色の歴史を持つ石塔の一つです。一人の政治家・一人の人間としての事業というより正に菩薩行(・・・)ではないでしょうか。

 高野山も三宝(・・)(仏・法・僧)の総力を上げて氏に応(こた)え十万余の物故者に一万年(・・・)に亘る永代供養と法会を約束・厳修されています。

 関係者の殆どが物故者になられている今日、やがてほぼ確実に起こるとみられている南海トラフ地震に対する教訓と共に、永田氏の歴史もまた後世に語り継いでいこうではありませんか。

“ぬかづけば、塚に息あり 法の露”
              永田秀次郎

南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)


(引用:https://digitaldna.jp/travel/okunoin/2016_DSC_0288.jpg)

ご挨拶

別格本山持明院
住職・竹内崇真

会員の皆様には、日々にご供養ご信仰を賜り誠に有難うございます。

また、近年の異常気象などにより被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。

高野山でも6月の大雨によって奥の院や山内各所が洪水に見舞われました。

仏舎利宝塔も雨の被害がございましたが、高野山で管理にあたってくれている
『はすの会事務局』の方々が迅速に対応にあたり、被害を最小限に食い止め、皆様の霊牌や五輪塔を御守り下さいました。

持明院でご供養を受けていただいている皆様は、私共が唱えているお経について疑問を持たれたことはないでしょうか。真言宗、とくに高野山では『理趣経(りしゅきょう)』というお経でご供養を致します。お大師様がお伝えになり、毎日毎朝に拝んでいるお経なのにあまりその功徳や内容についてお話をすることがありません。その理由は、剃髪得度をして修行した者しか読むことが出来ない。みだりに内容を説いてはいけない。とされているからです。

昔、このお経の内容を歪曲して伝えた事で多くの誤解と混乱を招き、邪教が生まれた事があるほどです。

しかしながら、この『理趣経』は真言宗において生きている人々の苦しみを取り除き成仏に導くお経なのです。少しこのお経についてお話ししたいと思います。

まず、この『理趣経』がどういったことを説いているかというと、人間は肉体を持っています。ですから、様々な欲(生存欲・食欲など)を生み出しその欲求が満たされない苦しみを一生背負います。「雑阿含経(ぞうあごんきょう)」などに「欲はもろもろの煩悩を生じ、欲は苦を生ずるとなる」と言われている通り、この欲から逃れなければ純真な清浄な生活は成立しないと説かれています。しかし、欲を離れて生きる事は普通には出来ないことです。

煩悩や苦悩の根源が欲であるように、平和を願い成仏したいと清浄な心を起こす根源も欲であります。

この欲なるもの、自然欲なるものは、どういった本質に基づいているのか、人間がいかに意義ある生き方をなすべきかを徹底的に探究し、自然欲をいかに取り扱うべきかという心構えを説いたものが、この『理趣経』なのです。

今回は簡単に『理趣経』について申し上げました。このお経は人間の生きるうえでの理想の姿を説き、唱えたもの聞いたものを浄土(仏の世界)へ導くのです。

毎日毎朝に本堂で唱えるお経が会員の皆様と皆様のご家族の罪障消滅、追福菩提の為に行われておりますので、何卒、ご安心頂きお参り下さいませ。

南大師遍照金剛

六地蔵建立

 この度仏舎利宝塔入口横に、六地蔵をお迎えするご縁を頂きました。

 皆様とともに永代にお祀り致しますので宜しくお願い申し上げます。

 六地蔵は、仏様の代わりに私たちを救ってくれる方です。どの世界に居ても、姿を変えて、つねに私たちのそばにいてくれるのです。そして、お墓では、故人が安らかに眠れるように、魔が付くのを食い止めてくれる存在でもあります。ご参拝時はぜひお参り下さい。

 前掛けをご用意頂ければ、お掛けさせていただきますので、その際は「はすの会」事務局にご連絡下さい。

こころの玉手箱

ヴァーチャル供養サービスのご紹介

ヴァーチャル供養サービス【3DCGで制作した「立体仏舎利宝塔」へ入ることが出来、供養碑が礼拝室に現れお参りできるサービス】が完成に近づいてまいりました。

一部各供養墓について未完成のものもがございますが、全力を挙げ鋭意制作中です。今暫くお待ち頂きます様宜しくお願い致します。

 これらヴァーチャル供養はパソコンからでも、携帯からでもご覧になれご先祖様や故人様を偲ぶ事が出来ます。

 会員様以外の方(永代供養をこれからご検討される予定者)でもどのようなサービスかを体験することが出来ます。(見本デモ)

 会員様には別紙同封の書類にて詳しくご説明させて頂いておりますのでご参照宜しくお願い申し上げます。

 ヴァーチャル供養サービスは今後もより精度向上を試み、メンテナンスを行い続けます。

 お釈迦様の功徳を多くの人たちが拝受でき、ご自宅でいつでも好きな時に何度でもお参りが可能になれば、ご先祖様や故人様も喜んで頂けますのでご期待して下さい。引き続き努力して参ります。

パソコンを利用している方は左記ホームページから入ることが出来ます。
https://dio360.com/koyasan-jimyoin/pc/
スマホの方はQRコードをご利用ください。

会員便り

 はすの会会員の光本純子(すみこ)様は、平成7年に永代供養のご縁を頂き、今日まで合同法要や年忌法要、ご参拝と長年上山頂いておりましたが、コロナ期間をまたいでお久しぶりに今夏上山頂きました。

純子様は昭和十年生まれです。ご自宅で趣味のちぎり絵を我流でなさっておりまして、今までにも数点お送り頂きました。出来栄えもすばらしく、可愛い作品ばかりです。

 最近ではなかなか希望の和紙が手に入らなくて、新聞紙や別の紙を転用しているらしいですが、作品はどれも魅力的です。

 どうかいつまでもお元気で、魅力的な作品をお作り下さい。

新スタッフ紹介

令和5年3月から入社しました松山順子(よりこ)と申します。普段は梅田事務所で電話応対等をしております。

 私はこれまで観光・旅行業中心の仕事に就いていました。高野山には添乗員時代に4、5回程上山しており、持明院境内の『四国八十八箇所お砂踏場』でツアーのお客様と一緒にお参りしたことは記憶に新しいところです。

 また祖母の生家は茨城県内にある真言宗のお寺で、やはりこの仕事にご縁があったのだと感じています。

 休日を利用しての旅行やキャンプでその土地の空気感を楽しみ、美味しい食材を探すことが大好きです。ちなみに友人からはマグロ(回遊魚)と言われています。

  厳かで優しい雰囲気を持つ高野山に関われる仕事に感謝をし、ひとりでも多くの会員様から「はすの会にお任せして良かった」と言っていただけるよう日々努めてまいりまので、よろしくお願いいたします。

<秋季合同法要のご案内/h2>

会員の皆様、この三年間待ち続けておりました合同法要を春に続き執り行わせて頂きます。
今年の夏は、異例の猛暑と集中豪雨の悪天候が続き、日夜厳しい日々を送られたことと、ご推察申し上げます。
安らぎを求めてひととき、さわやかな高野山の秋風はいかがでしょうか。ぜひお参りにお越しください。

  • 日時
  • 令和5年9月23日(土)
    12時30分~13持10分頃

    (法要時間40分・集合12持15分)

  • 場所
  • 持明院・本堂
    (和歌山県伊都郡高野町高野山455)

  • 法容料(参加費)
  • 無料
    (ご希望によりお布施は受け付けております。)

  • ご参加

  • 自由・予約不要

    • 仏舎利宝塔の参拝時間

10時~11時30分まで

  • 法要の前後に仏舎利宝塔の参拝もできます。
  • ご親族だけでなく、ご友人などもご参加いただけます。
  • 当日は12時30分ちょうどから始まりますので、15分前までにお越しください。
  • 持明院には駐車場がありますが台数に限りがございますので、できるだけ電車・バスでお越しください。
  • 南海電鉄の特急(こうや号)は、一ヶ月前から予約できます。

  • 高野山は山下より温度が下がりますので、冷えやすい方は念のため羽織るものをご持参下さい。
  • 持明院でご昼食をご希望される方は、ご予約が必要です。お一人様2、200円(精進料理)子供向けも同じ値段でご用意できます。



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