高野山高校 来春 女子野球部始動(毎日新聞)
- 2010年6月28日(月)
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2010年6月28日(月)毎日新聞より
高野山高校 来春 女子野球部始動
和歌山県高野町の私立高野山高校(生徒数165人)が来春、女子硬式野球部を創設する。関西で女子硬式野球部のある高校は福知山成美(京都府福知山市)1校しかなく、遠方の高校に進学する野球少女も少なくない。弘法大師空海が開いた山上の聖地・高野山は明治初頭まで女人禁制の地だった。岡部観栄校長は「野球の世界での女性の活躍を後押しできる」と意気込んでいる。
【平川雅恵】
女人歓迎
同校は全国高校女子硬式野球連盟(兵庫県丹波市)に来春加盟する意思を伝え、関西の中学校約1300校に創部の案内を送った。練習場所には、部員減であまり使われていない系列の高野山大学野球部か町営のグラウンドを検討。男子野球部の用具を活用する。女子寮用の住宅も確保した。
4月に就任した同校男子硬式野球部の橋爪康孝監督が、環境が整備されていない女子野球に関心を持っており、「プレーする女子中学生らの多くは、野球を続けられる高校を求めている。グラウンドなど設備に比較的余裕のある当校なら、受け入れが容易だ」と6月に職員会議で提案。賛同が多く、岡部校長が創部を決断した。
連盟によると、女子硬式野球部のある高校は関東4、関西1、九州1の全国6校のみ。創部した昨年度は2人だった福知山成美の部員数は今年度は27人に急増。多くは関西一円の府外から入学した。また、09年度は、関西の野球少女約20人が女子硬式野球部のある関東・九州の高校に進学したという。
女子硬式野球の競技人口は約600人とされる。昨年、吉田えり投手が関西独立リーグでデビューし、今春は女子プロ野球リーグが関西で始まるなど、人気が高まっている。
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