結縁灌頂を受けてきました(2013/10/3)
- 2013年10月3日(木)
- カテゴリー|徒然コラム
スタッフの浜田です。
このたび結縁灌頂(けちえんかんじょう)を受けてきました。
高野山では年に2回、結縁灌頂の時期があるのですが、なかなか仕事と重なっていくことができなかったのですが、今回は都合がついたので参加してきました。
結縁灌頂とは、目隠しをして曼荼羅(いろいろな仏様が描かれた絵)の上に花を落とし、落ちたところの仏様と“縁”を“結”ぶ、という“灌頂(儀式)”のことです。
参加料は3,000円でした。
私は正直、もっと簡単な、5分、10分で終わる程度のものかと想像していたのですが、いい意味で予想が裏切られました。
これはもう、本格的な『儀式』です。(恥ずかしい話ですが、口では“儀式”と言っておきながら、全然こんな本格的なものとは想像していませんでした)
もちろん、弘法大師がその昔中国で行ったものに比べれば、ここではたくさんのお坊さんがいて手とり足とり教えてくれるなど、かなり初心者向けに簡素化されたものとなっているでしょうが、それでも、ちょっとしたアトラクション並の“いい体験”となりました。
時間も1時間ほどかかり、一度に100名くらいが本堂に入って順番に受けることから、申し込みをするときに「何時からの部」ということを指定されます。
ですから、申し込んでから終わるまでは約1時間半くらいかかりますので、そのつもりで時間を考えておく必要があります。(そこを甘く見ていたことは反省点でした)
さらに、申し込み者が多いとどんどん後の部に回されますので、早く済ませたい方は朝早く行かれるか、逆に遅い時間を指定して先に観光に行くという時間調整もできると思います。(朝8時から受け付けています)
ぜひ一度、皆様もご体験なされたらよいかと思います。目隠しをして歩くなど、一生のうちにそうそう経験できることではないかと思いますので。
受付場所は高野山でもひときわ朱色が目立つ『根本大塔(こんぽんだいとう)』です。
この中には立体曼荼羅(りったいまんだら)と呼ばれる仏像が配置されていますが、その美しさは必見です。
結縁灌頂とは関係なく、高野山ではぜひ一度は見て頂きたいものの一つです。
根本大塔の中に入って受付をします。
普段は拝観料が取られるところですが、結縁灌頂を申し込んだ方は無料で拝観できます。(もっとも結縁灌頂に3,000円も支払っているので、そのくらいのサービスはあっても。。。)
会場は、根本大塔の横にある『金堂(こんどう)』です。
ここも普段は拝観料が取られますが、今回は無料です。
しかも、普段は近づくことができない中の仏画なども間近でみられることから、そのためだけに参加するとしても十分価値はあろうかと思います。
- 上:自分が目隠しをした紙(大日如来様が描かれており、終わった後に朱印を押してもらえます)
- 下左:落とす時に使った花(どう見ても葉っぱですが、まぁ、植物学的には花は葉っぱが進化したものらしいので良しとしておきましょう)
- 下中:結縁灌頂血脈(けちみゃく;「仏の教えを弟子に伝えるもの」という意味だそうで、中を広げると弘法大師の肖像画や教えなどが書かれています)
- 下右:結縁灌頂御守(普段持ち歩くものです)
(各写真はクリックすると拡大します)