持明院「はすの会」高野山の納骨と永代供養墓

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日本の歴史の集約地、高野山(2014春-No.47)

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はすの会 会報 No.45はすの会 会報 No.47
平成26年(2014年)2月20日 発行

日本の歴史の集約地、高野山

奥之院は入口の一の橋から弘法大師の御廟まで約二キロメートル、大きく聳(そび)え立った老杉の間に苔むした墓や石塔が立ち並ぶ景観は、高野山独自のもので、この世の極楽といわれているお山の姿を見ることができるのです。

ここに墓碑が建て始められたのは鎌倉時代といわれておりますが、当時のものは形も小さく数も少なかったようで、最も盛んに建立されたのは江戸時代以降、墓碑も大きく立派なものになりました。

これは徳川幕府の平和政策に基づくもので、徳川家に於いても家康公、秀忠公の霊廟を建て、祖先崇拝の風習を強く推し進めたため、全国諸藩の大名は競い合って次々と石碑の建立が進められました。

交通は不備にして機械力のない当時、大名家といえども墓碑・石塔の建立は容易な業ではなく、大きな出費であったと思われます。

これは徳川の政策の所産とも言えますが、一面久遠の安住地を大師の膝元へ求めようという人々の強い信仰があったと思われます。

その後一般庶民もこれに習い、宗旨の別なく、続々と建碑が行われ、今日の大墓群ができたといわれております。

この夥(おびただ)しい墓石の数は、大小合わせると二十万基を越すとも言われており、さながら日本の歴史がここに集約されているような感じを受けます。

また、高野山にふさわしい代表的な墓碑として、御歴代仙陵(せんりょう)、親鸞聖人・法然上人の墓所、高麗陣(こうらいじん)敵味方戦死者供養碑などがあり、来年(2015年)は高野山開創千二百年記念の年ですので、ぜひ皆様方にも一度ご探訪いただきたいと存じます。

墓石群風景

恭禮三寶(きょうらいさんぼう)謹賀新年

お釈迦さまは、「他人(ひと)の良くないところはとてもよく見えるし、ついつい指南もしたくなる。見えにくいのは自分自身の欠点である」と説かれています。

またお大師さまも、「無道人之短、無説己之長(人の短を言うことなかれ、己の長を説くことなかれ)」という、中国後漢の詩人である崔瑗(さいえん)の「崔子玉座右銘(さいしぎょくざゆうのめい)」を書として残されております。

私たちはついつい他人のアラ探しをしてしまいます。また子や孫の自慢話にも夢中になってしまいます。自戒を含め心すべきこと、人には春風のやさしさをもって接しましょう。

このように佛の教えは、われわれの気付かぬことを教え、どうすれば誤りのない、安心して日常生活を送ることができるか、という
生活指導なのです。

仏教は葬式や法事ばかりの、とかく死んだ人のための宗教だと考え違いをされている方が非常に多い。

たしかにそうした一面もありますが、生きている佛のような人間を作るのが仏教です。

皆様には本年も佳き年をお迎ええになられたことでしょう。
祖山もそろそろ眠りから覚める頃、ご参詣を心からお待ち申し上げます。

合掌

別格本山持明院 住職・竹内崇雄

住職

はすの会よりご連絡

本年(平成26年)4月1日より消費税率が変わりますので、一部価格の改定をさせていただきます。何卒ご了承お願い申し上げます。
消費税率の改定により変わるもの

  • 地下にある供養碑の内容変更料
    10500円 → 10800円
  • 地上・冥福五輪塔の内容変更料
    50000円 → 54000円
  • 持明院での食費・宿泊費、など

引き続き料金が変わらないもの
皆様が持明院に来て頂く法要

  • 納骨法要
    一霊位・10万円《二霊位目以降各5万円》
  • 特別法要(回忌法要)
    一霊位・3万円《二霊位目以降各3千円》
  • 一般法要(追善供養・命日供養など)
    一霊位・1万円《二霊位目以降各3千円》

皆様はご自宅のままで受ける法要

  • 在宅法要
    一霊位・1万円

持明院のお坊さん紹介 佐藤崇文(しゅうぶん)様

持明院でお勤めしている佐藤崇文僧侶をご紹介いたします。
Q お年はいくつでしょうか?
A 昭和39年生まれの49歳です。

Q 僧名の由来は?
A 前住職(故・竹内崇峯大僧正)から名前の一部を頂きました。

Q 僧侶になるきかっけは?
A 30代前半のころ、あるお寺に行ったときハッと感じさせられるものがあったことから、そのお寺に相談しました。

そして平成10年に持明院で得度を受け、平成14年に加行を受けて正式に僧侶となりました。

Q 参拝客へ要望はありますか?
A 皆様真摯な方ばかりで、逆にこちらが勉強を頂いております。

これからも歴史ある高野山の名に恥じないよう頑張りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

合掌

佐藤崇文

二大モニュメント『世界平和の鐘』と『六地蔵』建立

昨年(平成25年)9月8日、仏舎利宝塔に建立された「世界平和の鐘」の除幕・落慶法会が執り行われました。

願主は兵庫県芦屋市にお住まいの会員様で、来年の高野山開創千二百年記念に合わせ、お大師様の本願に添って「世界平和の鐘」をご寄進されました。

法会は持明院住職・竹内崇雄の作法に基づき本山住侶を含む僧侶5名のご出席を仰ぎ、厳かに営まれました。

願主はもとより、友人や関係者など、参列された方全員が感動に包まれておりました。

法会では、竹内住職からの感謝状に応えて、謝辞が読まれました。

「前略、東西の冷戦終結も束の間で、今なお地球上の至る処で戦争や紛争の火種は消えず、また大きな自然災害など平和とは全く程遠いものです。暗夜の一灯にも似た吾が願いではございますが、地球上に住むすべての人々の暮らしが穏やかに営まれることを祈願し、本日の運びとなりました。遺されし生命のある限り、思いを鐘に託し、高野山から鳴らし続けてまいります。…(以下、略)」

願主の願いは、すべて二首の和歌として背壁に刻まれています。

  蒼き星 宇宙にひかり
清すがし
世界平和の 幸せ祈る

高野山 祈りの聖地
奥の院
永久に響け 平和の鐘を

落慶法要後、日を置かずして願主は、お大師様へのさらなる報恩謝徳の願いから「六地蔵」の建立を併願されました。

高野山参詣の対象として縁が深く、お大師様も六道の救い主としてお作りになっていた地蔵菩薩は私達にとっても非常に身近な佛さまです。

願主の高い利他の志を受けて、会員の皆さまやご参詣の方々の現当二世(にせ)の功徳を願い、「平和の鐘」の後背地に建立いたします。

「世界平和の鐘」と「六地蔵」。共に仏舎利宝塔の二大モニュメントとして、永遠に人類の平和を願い、私たちの浄福を約束し、輝き続けることでしょう。
仏舎利宝塔へご参詣の折には、ぜひ身近に立ってご祈念ください。

平和の鐘と六地蔵

春季合同法要のご案内

高野山にも春が訪れようとしております。
今年も皆様ぜひお参りにお越しください。

日時 平成26年3月30日(日)12時30分より
(集合12時15分)
場所 持明院・本堂
(和歌山県伊都郡高野町高野山455)
法要料
(参加費)
無料
(ご希望によりお布施は受け付けております)
ご参加 自由・予約不要
仏舎利宝塔の参拝時間 午前の部
10時~11時30分まで
午後の部
法要後~15時30分まで
    • 法要の時間は約40分で、その前後に仏舎利のお参りもできます。
    • ご親族だけでなく、ご友人などもご参加いただけます。
    • 当日は12時30分ちょうどから始まりますので、15分前までにお越しください。
    • 持明院には駐車場がありますが、台数に限りがございますので、できるだけ電車・バスでお越しください。
    • 高野山は山下より温度が下がりますので、冷えやすい方は念のため羽織るものをご持参下さい。
    • 持明院でご昼食をご希望される方は、ご予約が必要です。

お一人様2,100円(精進料理)
お子様向けもご用意できます

  • 持明院は宿坊もしております。どうぞご利用下さい。
    宿泊・大人一名8,400円

南海電車時刻表(3月~11月 土日祝専用)

難波駅発 高野山駅着
7:24 9:07
8:00 (こうや1号) 9:33
8:13 10:08
8:36 10:22
9:00 (こうや3号) 10:35
9:02 10:51
9:24 11:07
10:00 (こうや5号) 11:35
10:02 11:53
10:24 12:09

高野山駅発 難波駅着
13:18 (こうや8号) 14:50
13:32 15:23
14:04 16:02
14:37 16:23
15:03 17:02
15:19 (こうや10号) 16:50
15:45 17:35
16:20 (こうや12号) 17:50
16:33 18:23
16:56 (こうや14号) 18:26

※特急は「極楽橋」駅まで直通。その他は「橋本」駅で乗り換え。

高野山・仏舎利宝塔バス案内図

編集後記ホームページ版

今回の会報はいかがでしたでしょうか。事務局ではご意見、ご感想、投稿記事を募集しております。

上善 嘗二
まもなく高野山開創1200年となりますが、あらためて開祖・空海(弘法大師)の偉大さには驚かされます。

調べれば調べるほど、この高野山が歴史に与えた影響が大きいことがわかり、1200年も信仰され続けてきたことがよくわかります。

私たち「はすの会」もさらなる歴史を積み重ねる一助になれればと願うばかりです。

浜田 雅道
以前も書きましたが、私は佐藤僧侶と同い年(タメ)ですが、いつも彼の見識の深さに脱帽するとともに自己嫌悪に陥ります。

高野山では多くの“師”にあふれておりますので、本当にこの仕事と縁があってよかったと思います。

前田 昭博
ここ数年、高野山への参拝者や観光客は年々増加しております。

私が高野山へ通い始めたのが今から24年前でして、当時はそれこそ僧侶とお遍路様以外を町で見かける事はないような状態でしたが、今では若い女性同士や外国人客もたくさん来るような活気にあふれた場所に変わりました。

そしてありがたいことに、私も多くの会員様に支えながら忙しく日々を送っております。

来年の1200年記念に向けてこれからも高野山の素晴らしさを皆様に伝えながら、さらにたくさんのご縁を頂けるよう努めて参ります。



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